UUID生成
UUID(Universally Unique Identifier)を簡単に生成できるツールです。バージョン1(タイムスタンプベース)、バージョン4(ランダム)、バージョン5(名前ベース)のUUIDに対応しています。一括生成やカスタム名前空間の指定も可能です。
UUIDを生成するための名前を入力してください
よくある質問
UUIDとは何ですか?
UUID(Universally Unique Identifier)は、分散システムにおいて情報を一意に識別するための識別子です。128ビット(16バイト)の長さを持ち、32桁の16進数とハイフンで表現されます(例:550e8400-e29b-41d4-a716-446655440000)。UUIDは、異なるシステム間でデータを一意に識別するために使用され、衝突(同じIDが生成される確率)が非常に低いという特徴があります。データベースのプライマリキー、セッションID、トランザクションID、ファイル名など、様々な用途で使用されています。
UUIDの各バージョンの違いは何ですか?
UUIDには主に以下のバージョンがあります:
・バージョン1:タイムスタンプベース - 現在の時刻、ランダム値、MACアドレスを組み合わせて生成します。時間的に順序付けられたUUIDが必要な場合に便利ですが、MACアドレスを含むためプライバシーの懸念があります。
・バージョン4:ランダム - 完全にランダムな値から生成されます。最も一般的に使用されるバージョンで、予測不可能性が重要な場合に適しています。
・バージョン5:名前ベース(SHA-1) - 名前空間IDと名前をSHA-1ハッシュ関数で処理して生成します。同じ名前空間と名前からは常に同じUUIDが生成されるため、決定論的なIDが必要な場合に便利です。
このツールではバージョン1、4、5をサポートしています。一般的な用途ではバージョン4(ランダム)が最も広く使用されています。
UUIDはどのような用途に使われますか?
UUIDは以下のような様々な用途で使用されています:
・データベースのプライマリキー - 分散データベースシステムでの一意の識別子として
・セッションID - Webアプリケーションでのユーザーセッションの追跡
・トランザクションID - 分散トランザクションの識別
・ファイル名 - 一意のファイル名の生成
・デバイスID - IoTデバイスなどの一意の識別
・APIリクエストの追跡 - リクエストの相関関係の特定
・分散システムでのエンティティ識別 - マイクロサービスアーキテクチャなどでの一意の識別子
UUIDは中央調整なしに生成でき、グローバルに一意である可能性が非常に高いため、分散システムで特に有用です。
バージョン5のUUIDで使用される名前空間とは何ですか?
バージョン5のUUIDでは、名前空間と名前を組み合わせてUUIDを生成します。名前空間は、名前の文脈を提供するための別のUUIDです。RFC 4122では、以下の標準名前空間が定義されています:
・URL名前空間: 6ba7b811-9dad-11d1-80b4-00c04fd430c8
・DNS名前空間: 6ba7b810-9dad-11d1-80b4-00c04fd430c8
・OID名前空間: 6ba7b812-9dad-11d1-80b4-00c04fd430c8
・X.500 DN名前空間: 6ba7b814-9dad-11d1-80b4-00c04fd430c8
例えば、DNS名前空間と「example.com」という名前を使用すると、常に同じUUIDが生成されます。これにより、同じ入力からは常に同じUUIDが得られるという決定論的な特性が実現されます。また、このツールではカスタム名前空間の指定も可能です。
UUIDの衝突確率はどのくらいですか?
UUIDの衝突確率(同じIDが生成される確率)は非常に低いです。バージョン4(ランダム)UUIDの場合、理論的には2^122(約5.3 * 10^36)の異なる値が可能です。これは、1兆個のUUIDを生成しても、衝突が発生する確率が約10^-18(100京分の1)程度という計算になります。実用的な観点では、ほとんどのアプリケーションにおいて衝突の心配はないと考えて良いでしょう。
ただし、バージョン1(タイムスタンプベース)UUIDは、同じコンピュータで短時間に大量に生成する場合、理論的には衝突の可能性が高まります。バージョン5(名前ベース)UUIDは、同じ名前空間と名前からは常に同じUUIDが生成されるため、意図的に「衝突」させることができます。
このツールで生成されたUUIDはどのように保存すればよいですか?
生成されたUUIDは、コピーボタンを使用してクリップボードにコピーするか、ダウンロードボタンを使用してテキストファイルとして保存できます。データベースに保存する場合は、多くのデータベースシステムがUUID型をサポートしています(PostgreSQL、MySQL 8.0以降など)。サポートしていない場合は、文字列(CHAR(36)またはVARCHAR(36))として保存するか、バイナリ形式(BINARY(16))で保存して空間を節約することができます。
また、アプリケーションコードでUUIDを使用する場合は、多くのプログラミング言語にUUIDを扱うためのライブラリやモジュールが用意されています(JavaのUUID、PythonのUUID、JavaScriptのuuid、C#のGuid、RubyのSecureRandom.uuidなど)。